グリーンヒル鴨志田西団地 オフィシャルホームページ

このホームページは、行事の案内や報告を中心に、会員の方が楽しんだり役立ったりする情報を掲載し、皆さんの生活に潤いを与えるものにします。

Oさんの写真で巡る世界の旅 第5回、New York編 その5

 旅の途中で緊張感(ドキドキ)や恐怖(ヒヤヒヤ)を感じる瞬間は、誰でも一度や二度は体験されたことがあると思います。そして、そうした体験こそが、後から振り返ったときに、その旅のスパイスとなり、より一層印象深いものにしてくれます。が、当然ながら、そこには危険が伴うことも覚悟しなければなりません。作家の五木寛之氏も、先日、某テレビ番組の中でこう言っていました。『レールの上を安全に走って行く、そういう旅は面白くない。一瞬先に何が起きるか分からない、そういう旅を私は好む。人生というのも同じで、生きているということは、正にそういうことだと思う。』

 今回はニューヨーク滞在中に体験した、(今から思えば)ちょっと危険な建物、団体旅行では絶対ご案内しない建物を二つご紹介します。一つはピリピリと緊張感漂う大統領選挙キャンペーン真っ最中の【トランプタワー】、もう一つは日本の建築基準法では絶対に建設不可能な、再開発が進むハドソンヤードのシンボル【ベッセル】です。読者の皆さんには決してお勧めしません。

 

f:id:kn-shikajii:20210618114752j:plain

05-1) 五番街を歩いていると、完全武装した警官がたむろしているビルが気になった。それが【トランプタワー】と分かるまでに時間は掛からなかった。カメラを向けたときも、怪しい通行人を尋問しながら、警官達の目線はしっかり私の方に向いていた。ここがミャンマーでなかったのは幸いだった。

 

f:id:kn-shikajii:20210618114913j:plain

05-2) これまで【トランプタワー】に特段の魅力も用事も無かったが、この際、単なる好奇心から一度入ってみようと試みた。警官の尋問に対しては「2Fのスターバックスにコーヒーを飲みに来た。」でOK。厳重なボディーチェックと手荷物検査も無事クリアー。まずは潜入成功!

 

f:id:kn-shikajii:20210618115036j:plain

05-3) 内部のエスカレーターホールの派手さにはさすがに驚いた。どれもこれも金ぴかで眩しかった。緊張しながらも、思わず隠れて一枚。多少のぶれとハレーションはお許し願いたい。

 

f:id:kn-shikajii:20210618115200j:plain

05-4) これがトランプタワー内2Fのスターバックス。日本のそれとは、やはりどこか違っていたが、コーヒーの味は全然覚えていない。ここでは、コーヒーの焙煎機も金ピカだった。

 

f:id:kn-shikajii:20210618115330j:plain

05-5)マンハッタンで今一番のアートスポットが、チェルシー地区にあるハドソン・ヤード。今でもマンハッタン島で最大規模の開発プロジェクトが進行中。そのシンボルとも言える、階段だけで構成された16階建ての建造物【ベッセル】の全体像がこれ。2019年3月にオープン。

 

f:id:kn-shikajii:20210618115459j:plain

05-6) 全部で約2500段の階段のみで構成されているこの建物【ベッセル】。てっぺんに登るだけで、普段歩き慣れている私でも相当息が切れた。途中、下を覗くと勇敢な女性が身を乗り出していたので、カメラを落とさないように震えながらシャッターを切った。

 

f:id:kn-shikajii:20210618115618j:plain

05-7)この【ベッセル】は、現在も建設が進んでいる大型商業施設や超高級コンドミニアム群に囲まれて、その真ん中に立っている。周りの建造物と比べても際だった形状は、正に巨大なオブジェのような建物。

 

f:id:kn-shikajii:20210618115745j:plain

05-7)【ベッセル】の遙か向こうにはニュージャージー州の街並み。手前にハドソン川が流れ、真下には地下鉄の車両が集積している「ウエストサイド・ヤード」。吹きっさらしの高さ約46mの頂上付近で、震えが止まらなかったのは、ハドソン川から吹き付ける冷たい冬の風のせいだけではなかった。