かも西緑の会
今年のアジサイは、冬越しの芽が沢山枯れ、葉芽の成長も遅れたために、枯れてしまったのではないかと心配されました。調べて見ると、アジサイは冬の寒さと乾燥に弱いと記されており、特に鉢植えでは霜避けや水遣りに注意するそうです。
露地植えのものではその様な対応は難しいのですが、本来丈夫なので、数週間待つ内に茎の下の方から新芽が伸びてきました。でも、通常新芽にはその年には花が付かないので、来年の開花を期待することになります。
今年も7月の中頃には、花が残っていてもアジサイの花後の剪定をしようと計画しています。これは花の維持に使われる栄養分を来年の芽の生長に使って貰うためです。昨年強めの剪定を沢山行ったので、今年は軽めの剪定で良いかと思います。
では、今年花が咲かなかった茎はどうしたらよいのでしょうか? 正解は、
”来年花が咲く確率が高いので、剪定せずにそのまま残す”
です。ただし、伸び過ぎの茎はバランスを崩すので、適切な高さで剪定して結構です。
さて、通常の花後の剪定は、下図のように考えれば良いかと思います。アジサイは軽めの剪定を繰り返しても毎年10~20cmは伸びます。その為、数年に一度は強めの剪定を行い株の高さを一定に抑える必要があります。
また、木質化した古い茎はその根元から切り取るべきとも言われています。沢山の枯れた茎が株の中に見えるようなものは論外ですが、枯れた茎や古い茎を急に沢山切り取ると、株が弱ってしまう例を幾つか見てきましたので、この辺の手加減はもっと勉強してお知らせしたいと思います。