天気予報で連日、東京の猛暑日が最高記録を更新しましたと放送されていますが、この夏でもエアコンはあまり使っていないと言われている方が多いので、気象データから温暖化を実感してください。
気象台・小学校の測定場所
東京の気象台は、皇居の近くにあり、鴨志田から27Kmも離れているので、最高記録更新と言われても実感が出ないので、同じ横浜市内ですが鴨志田地区から19Km離れている横浜港付近にある横浜気象台と比較してみました。より近い公開されている観測点を探したところ、横浜市環境創造局 環境科学研究所にて、恩田小学校(1kmの距離)の気象データを収集しているとの情報があり、データ開示を依頼したところ、快く開示して頂き、そのデータもグラフに追記しました。
気象データグラフ
横浜気象台は、1898年から126年間観測されているため、気候変動がグラフでよくわかります。1900年から1980年までは10年間隔、それ以降(空色)は5年間隔のグラフを合わせています。 データは年ごとに変動するため、横浜気象台の近似曲線で傾向を見ることにしました。恩田小学校は、2009年から2022年まで黄土色で示します。 2023年のデータは、10月以降の公開して頂けるとのことです。
いろいろな気象データのなかで、8月の最高・最低気温の平均、7月と8月の真夏日と熱帯夜の合計の推移をグラフにして変化を確認しました。
①8月の最高気温の平均値
最高気温の平均は、1983年入居から10年間は30度を下回る年もありました。特に、1991年~1993年は、冷夏でコメ不足もありました。1995年以降上昇が続き、最高気温の近似値は、入居時と比較して2度以上上昇しています。恩田小学校は横浜気象台と比べて、ほとんど変わらない気温です。
②8月の最低気温の平均値
最低気温は、徐々に上昇して、入居時と比較して2度弱上昇しています。恩田小学校は横浜気象台と比べて、ほとんど変わらない気温です。最近は、最低気温の平均が25度以上の年が多くなっています。
③7月と8月の猛暑日(最高気温35度以上の日)
横浜の猛暑日は、1990年ごろまで、ほぼ0日でしたが、徐々に上がって、入居時と比較して約5日程度増加していますが、今年の横浜気象台は9日で、恩田小学校は、平均4日程度多いので、13日ほどと想定します。
④7月と8月の熱帯夜(最低気温25度以上の日)
もっと深刻なのは、熱帯夜です。 1960年頃から増加しており、入居時より19日も増加しています。今年は、横浜気象台が47日あり、恩田小学校は平均4日少ないので、43日と想定、2ヶ月の内2/3は熱帯夜となります。
今年の気候は異常で、昼夜クーラを使わないと危険な気温です。 鴨志田地区は涼しいと言われたのは、昔のこと。 入居40年、年を取って温度感覚も衰えてきています。
温湿度計(できれば熱中症計)を購入して、28度以上になったら迷わずエアコンで快適に過ごしましょう。
4号棟Y
補足説明
横浜気象台 :港の見える丘公園付近にある
猛暑日 :最高気温が35度以上の日(グラフでは7月と8月の合計とした)
熱帯夜 :最低気温が25度以上の日(グラフでは7月と8月の合計とした)
最高気温の平均:8月各日ごとの最高気温の平均値
最低気温の平均:8月各日ごとの最低気温の平均値
熱中症計 : 温度・湿度および日照量より熱中症の危険度を熱中症指数で表示。
工事現場でも配置するところが多くなってきている。
横浜市環境創造局 環境科学研究所より、発表がありました。(2023年10月6日)
令和5年夏 全観測地点で7~8月の平均気温が過去10年間の最高値に