グリーンヒル鴨志田西団地 オフィシャルホームページ

このホームページは、行事の案内や報告を中心に、会員の方が楽しんだり役立ったりする情報を掲載し、皆さんの生活に潤いを与えるものにします。

Kさんの西の国から(第5回) 冬の味覚「まんば」の漬物

 関東の人には馴染の無い「まんば」。先ずは簡単に説明します。

 葉もの野菜が少なくなる冬場の食卓をにぎわせてくれる香川県の野菜が『まんば』です。9月上旬に種を蒔き、葉がある程度の大きさになると、外側の大きな葉から収穫してゆきます。摘んでも摘んでも次から次へと新しい葉が出てくることから「万葉(まんば)」と呼ばれています。香川県では「まんばのけんちゃん」という人気の郷土料理もあり、馴染みの深い野菜です。

 冬野菜の「まんば」は別名高菜、からし菜とも呼ばれています。横浜にいた頃は冬の時期あちこち「まんば」を求めて探し歩きました。しかし何処にも見つかりませんでした。(T ^ T)

 お店の野菜売り場の方に聞いても“それは何ですか”とか“ありません”と言われ、関東圏と西日本の野菜の植生の違いをまざまざと思い知らされた次第です。

 以下、まんばの漬物レシピを紹介します。

 収穫したまんば②は、洗ってざるに並べ太陽にあて数時間干します③。干すことで味に深みが出ます。

 まんばの葉に適量の塩(自然塩)を擦り付けます。早く水分が出るように、根本の茎の所に多めに擦り付けます。さらに、あらかじめ用意して置いただし昆布と鷹の爪を細かく切った具材を葉の間に振りかけます。

 

 葉を丸めた上に重石をします④。早く水分を出すため数回葉を裏返します。ほぼ1日で水分が上がってきます⑤。十分水分が出たらまんばの漬物の出来上がりです。

 

 細かく刻んで器に盛ります⑥。冬の定番「まんば」漬物の完成です\(^o^)/

かつお節、ごまを和えて食べるとさらに美味しいですよ⑦。あったかいご飯に載せて食べると最高です!

 ピリカラっとした「まんば」独特の味はまさに冬の漬物の王様です。横浜では探せなかったのですが、きっと何処かにあると思います。皆さんぜひ「まんば」(高菜)を手に入れてお試しください。

では皆さまご機嫌よう(^。^)     元鴨志田西団地住人より

 

事務局より;

 文中に出てきた高菜は、高菜漬けとして我々も知っています。他に野沢菜も良く知られていますが、これらの野菜との違いは何でしょう? 調べてみました。

・高菜は、福岡県筑後地方・熊本県阿蘇地方の特産物で、アブラナ科カラシナ種の変種にあたる野菜だそうです。 ほうれん草や水菜よりずっと大きく育ち、栄養豊富で旨味たっぷりですが、生ではアクが強くて食べにくいのも特徴です。冬が旬の中国野菜で、近縁の野菜としてザーサイ、カツオナなどが知られています。

・まんばは、10月から4月が旬の高菜の一種で、独特のアクが特徴です。 香川県内全域で栽培されており、家庭菜園でも見かけます。 株の外側から葉を取っても次々と芽吹くので、「万葉」と名付けられたそうです。 同じ意味合いで千葉や百貫ともいわれています。「まんばのけんちゃん」は、細切りしたまんばや煮干しの油炒めに豆腐を入れて炒めたもの。しっぽく料理のけんちんがなまったといわれています。

・野沢菜は、アブラナ科アブラナ属の変種のようです。長野県下高井郡野沢温泉村を中心とした信越地方で栽培されてきた野菜で、特産の野沢菜漬けの材料です。高菜、広島菜とともに日本三大漬菜に数えられます。