グリーンヒル鴨志田西団地 オフィシャルホームページ

このホームページは、行事の案内や報告を中心に、会員の方が楽しんだり役立ったりする情報を掲載し、皆さんの生活に潤いを与えるものにします。

Cさんの西団地樹木紹介 第1回 「アメリカフウ」

 鴨志田西団地は、ふるさと村、日体大、子供の国に近接し、緑の豊富な団地であることが、最も誇れる魅力かと思います。でも、その緑を構成する個々の樹木や個々の花々がどんな名前で、どんな特徴かを聞かれた時、どこまで答えられるでしょうか? 

 種類があまりに多いことや、知らなくても生活への支障はほとんどなかったので無関心だったのですが、50代半ば頃から、インターネットで調べれば樹木に関して随分いろいろなことが分かることを知り、それを広報誌“かもしだ西”の中で短文にして紹介してきました。今回、それらを少しだけ詳しくし、写真も増やしてHPに掲載すれば、何かの役に立つのではないかと思い、このシリーズを始めることにしました。

 

 「アメリカフウ」は団地建物の主に北側の道路脇に植えられていて、カエデに似た葉の形状で紅葉がきれいな高木です。団地内に130本ほど植えられており、紅葉時には団地外から見物に来る人もいるほどですから、当団地を象徴する樹木です(写真1、2)。 

 マンサク科フウ族、北米中南部~中米の原産で、日本へは大正時代に渡来しました。 別名モミジバフウ“紅葉葉楓”で、フウは漢名“楓”の音読みです。フウ属には葉の形からモミジバフウ(5-7裂)とサンカクバフウ(3裂)があります。後者は単にフウ(中国・台湾原産)、タイワンフウとも呼ばれ、鴨志田公園に数本植えられています。 団地のアメリカフウは高さ7mで芯止めされていますし、3年毎に強剪定されていますので、自然樹形とは異なった姿ですが、剪定無しの場合、日本での最大樹高は25mほど、原産地では40mを超える高さになるそうです。 主な用途は街路樹や公園樹としての使い方のようです。

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 花期は4月頃。雌雄同株で、雄花雌花が別々に頭状花序をつけます。 その頭状花序とは写真3にあるように特異な形状です。今まで気が付きませんでしたが、今度注意して観察してみましょう。 しかし、もっと特異な形状なのは、落葉後も枝に残ることが多い実(の殻)です。 写真4にあるように硬い角で覆われており、角の根元の穴から翼の付いた種子がばらまかれるのだそうです。ちょっと芸術的な形で、クリスマスリース等のオーナメントに使われます。この実も今度観察してみましょう。

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