この時期、団地周りで沢山の白いユリの花を見掛けます。よく知られているヤマユリでもオニユリでもありません。最近急に増えて目立っています。
調べてみると、これは”新鉄砲ユリ”であろうとの結論に至りました。新鉄砲ユリは、”鉄砲ユリ”と”高砂ユリ”の自然交配種だそうです。 花は全体がほぼ白で、球根でも種でも増えます。種から育ったものも1年で花が咲くので、急に増えたと感じます。
鉄砲ユリは、花全体がほぼ白ですが、球根で増え、開花は春です。高砂ユリは台湾原産で、球根でも種でも増えますが、花の外側に赤い筋があり、開花は夏です。新鉄砲ユリは両方の性質を備えていますが、交配の状況で微妙に異なる類似種ができているようで、薄く赤い筋が入る花も見受けられます。
急に増えてきましたし、花後どうしたら良いかと迷う方もいらっしゃるでしょう。花を増やしたいのならば、種を付けさせるのが1番で、花はそのままにしましょう。花を大きくしたいのであれば球根を育てるのが良く、花は切り落として葉を残すのが良いようです。なお、白いユリの花は、西欧では「聖母マリアの花」として、特別な地位にあるそうです。何か大切にしたい気もします。 （投稿；７号棟S氏）
