平成31年2月1日
【住民による西住宅の植栽管理について】
-長期植栽計画検討委員会からの報告-
1.現状認識(課題)
良好な植栽環境は生活に潤いと楽しさを与えるもので、西住宅の大きな魅力
の1つですが、入居から35年を経てみると、フェンス内700本を超える
中高木の内400本近くが10mを超える大木となり、日照障害・害虫被害・樹
液被害・倒木など住民生活に支障をきたす場面が発生しています。最近は
地中に埋められた排水溝などインフラへの樹木の根の影響も確認されていま
すし、法面など傾斜地での倒木も見られ始めています。
2.対応と考え方
西住宅は第4種風致地区にあるため、樹木伐採が制約される傾向にありまし
たが、この傾向を変えるべき時期に来ています。適切な樹木の大きさ、配
置、樹種について配慮することと、植栽管理費用の適正化を計り、将来に
わたり当住宅の緑を良好に維持する手法の開発が重要と認識し、検討して
きました。以下、その検討の状況を紹介します。
・障害樹木に関する基準を策定し、強剪定、伐採、樹種変更等の対応判断
を容易にするためのガイドラインを定めます。
・重要な対応をする場合の住民合意形成のルールを明確化します。
・日照や景観障害となる樹木に関しては、5年以内を目処に対応が完了
できるように詳細計画を立案します。
・巨木化して今後障害が予想される樹木等に対しては、10年程度の長期
計画により、他の樹種への変更、切り戻し剪定、萌芽更新等の手法を
選び、管理費用の適正化を目指します。
・管理費用の適正化のためには、住民の手による植栽管理のさらなる推進
が必要です。既に花と緑を育む会、ZATUBOKU、鴨西フラワーズ等の
活動がありますが、自らの居住棟周りの植栽管理を主とする小ボラン
ティア活動やクリーンディ活動の活発化などで、参加しやすく、楽しみ
ともなる新たな仕組み作りに取り組みたいと考えています。
・同様な問題を抱えて既に対策を進めている集合住宅も多くみられます。
それらの対策等も参考にして、植栽管理を作り上げていきたいと考えて
います。