かも西 緑の会
団地内に多数存在するヤマモモですが、例年初夏に多数の赤紫色の実を付け、ジャムにしたり果実酒にしたりの楽しみを与えてくれますが、木の下に熟した多数の実を落とし、車や通路を汚してしまう課題もあります。 加えて、成長が早く春先に強めの剪定を行っても秋には元の大きさに戻ってしまいます。費用面の配慮もあり、中高木に対しては3年に1度の剪定周期を設定していますが、少しずつ大型化してしまっています。その為、樹液で車が汚れるとか、窓の前を暗くしてしまうなど、毎年のように剪定の希望が寄せられています。
そこで、管理組合の承認の下、樹高を低くし、幹数や枝数を少なく、しかも短くする”縮小強剪定”を試行してみました。3年という剪定周期に対して、障害となってしまう繁茂までの期間を少しでも長くできる最適解を求めるための試みとなります。その剪定の方針は以下の通りです。
・樹高5m以下、太い幹は3本以下に制限する
・太い幹からの枝長は1m以下で枝数は5本以内
・先端の葉付き小枝は3本以内
この10月後半から11月中旬に掛けて下の写真に示すように4本ほど縮小強剪定を試行しました。ヤマモモAでは、昨年春に業者によって強めに剪定されましたが、僅か半年で、ほぼ元の繁茂状態に戻っているのが分かります。ヤマモモBでも同様です。
同じ様な縮小強剪定に見えるかも知れませんが、木によって枝数や葉付き小枝の数を少しづつ変えており、剪定の強さはヤマモモC<D<B<Aの順と言えます。今後、どの様な違いが出るのか観察して行きます。
また、来春にも同様な縮小強剪定を数本施して、秋の剪定と春の剪定の違いも見ようと考えています。
↑ 12号棟南側 公園のヤマモモA (手前はケヤキ、その後ろがヤマモモです)
↑ 12号棟南側 公園のヤマモモB