グリーンヒル鴨志田西団地 オフィシャルホームページ

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ツル性雑草について

                                                花緑の会・棟周り植栽ボランティア事務局

今年は例年以上に生垣の上のツル性雑草が多いように感じられます。花緑の会・棟周り植栽ボランティアの関係者として、この雑草への対応をもう少し強化したいと思っています。そこで、以下に代表的なツル性雑草の名前と特徴を調べてみました。写真は全て9月の上旬に団地内で撮ったものです。団地内のツル性雑草に関しては、この10種でかなり見分けられると思います。植栽ボランティアの人に限らず、クリーンデイ等で気が付いたら、軍手を着けて引っ張って取ることで、結構きれいにできます。根元からツルを切るのが良いのですが、ツルをまとめてつかみ上げると、生垣内から延びてくるツルが見えますので、そこで切っても結構です。月2回程度作業すれば、ツル性雑草はあまり目立たなくなると思います。

① クズ;マメ科クズ族です。最も目立つツル性雑草です。太い根は薬用や食用に使われます。

② イタビカズラ;クワ科イチジク属です。壁に沿います。ツツジ等を覆って枯らすこともあります。団地内に少しずつ拡がりつつあるやっかいな雑草です。対応は別の機会に紹介したいと思います。

③ ヤブカラシ;ブドウ科です。5枚の小葉が特徴です。繁殖力が強く、ヤブでさえ覆われて枯れてしまうという所からこの名が付いたようです。

④ ヘクソカズラ;アカネ科です。周辺が白、中央が紅紫色のかわいい花が特徴です。葉や茎に悪臭があるとのことで、可哀想な名前が付けられています。

⑤ ヤブマメ→タンキリマメ;マメ科です。3枚の小葉が特徴です。類似の草が幾つかあり、9月以降の花の観察が必要です。エダマメのような実が付きます。→ヤブマメと紹介しましたが、黄色い花、茶色のガクと2個の黒い実からタンキリマメであることが判明しました(10/12)。

⑥ オニドコロ;ヤマノイモ科で、他にヒメドコロ、カエデドコロなども似た葉の形状です。他にも葉がこれと類似の草は多く、開花や実を待つなど少し観察を継続して再度ご報告したいと思います。

ヤマノイモ;オニドコロと類似の葉の形状ですが、葉がツルに対称に生えること(対生)が、オニドコロの非対称に生える(互生)のと異なります。ムカゴが付く点も異なります。

センニンソウ;キンポウゲ科です。白い4枚の花弁が特徴で、種のひげが仙人のひげに似ているので、この名が付いたそうです。根は薬用にもなるそうですが、茎や葉は有毒なので、農家では家畜が食べないように、見付けたら直ぐに除草するそうです。水疱ができるので、素手では触れないようにし、口に入れるのは厳禁だそうです。

ノブドウ;ブドウ科ノブドウ属です。葉や根は漢方の生薬として名高く、関節痛や目の充血に良いそうです。なお、ハエやハチの幼虫が寄生して、丸い実の色に影響を与え、いろんな色の実になります。紅葉も美しいです。

サルトリイバラ;ユリ科です。硬そうな葉とジグザグの茎、所々に生える棘が特徴。茎と根は薬用に使われますし、赤く丸い実は生花にも使われます。

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